XENLOOK C2PA検証
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全10章のうち第8章

第8章ほかの人が、あなたのファイルを確かめる方法

ファイルを受け取った人は、ログインしなくても、シリアル番号で証明書を照会できます。この章では、実際に照会してみます。そして、ファイルを少し直したとき、検証がどうなるかを確かめます。

  • 正式な回の名前 · 証明書の公開検証と、検証の性能の文書化
  • 実習 6ステップ
  • ログインなしで進められます
この章で学ぶこと
  • シリアル番号で、証明書を公開照会できます。
  • ファイルを直したときに出る2つの結果(記録なし/完全性の失敗)を見分けます。
  • 証明書の確認結果を、「確かめられたこと」と「確かめられなかったこと」に分けてまとめます。

やさしく理解する

レシートの番号で、支払いの記録を照会するのと同じです
レシートの下の番号でカード会社に問い合わせると、支払いが本当にあったかが分かります。でも、買った品物が良い物かどうかは教えてくれません。証明書の照会も、「発行の記録があるか、ファイルがそのままか」までしか教えてくれません。

第三者は、2つの方法で確かめます。1つは、シリアル番号で発行の記録を照会することです。もう1つは、ファイルそのものを C2PA の検証ツールで開くことです。

公開照会の結果には、3つのことが別々に出ます。発行の記録にあるか(レジストリ一致)、ファイルがそのままか(完全性)、署名した認証局が公式のリストに載っているか(信頼等級)です。技術スコアも一緒に見えますが、検証の結果とは別のものです。

ファイルを編集アプリで直して保存し直すと、多くの場合、C2PA の記録がまるごと消えます。すると「このファイルにはC2PAの記録がありません」と出ます(記録なし)。これは改ざんの証拠ではなく、記録がなくなったという意味です。

記録は残っているのに、ファイルの中身だけが少し変わると、「署名のあとでファイルが変わっています」と出ます(完全性の失敗)。署名のあとで、何かが変わったという意味です。

確かめられること:発行の記録、署名のあとで変わったかどうか、署名者と、記録された道具・日時。確かめられないこと:内容が事実かどうか、署名する前に何があったか、記録が消えたファイルの、もとの出どころ。

図で見る

  1. シリアル番号の照会公開検証のページ
  2. レジストリ一致発行の記録があるか
  3. 完全性ファイルがそのままか
  4. 信頼等級公式のリストにあるか
3つの結果は、それぞれ別です。1つが合っていても、ほかが違うことがあります。

実際にやってみる

上から順に、1ステップずつ進めます。ステップごとに、「こう見えれば成功」と同じかどうかを確かめます。
  1. 公開検証のページで、デモ用のシリアル番号 XPC-2026-000001-D4A644D8 を照会します。
    こう見えれば成功 レジストリは一致しますが、完全性が合わないため、「検証 FAIL / 一部」と出ます。技術スコアは A+、信頼等級は「パイロット」(Trust List NOT LISTED)です。
    デモ番号を照会するログイン不要
  2. 同じページで、第2章で書いておいた SAMPLE のシリアル番号(XPC-DEMO-…)を入れて、「検証」を押します。
    こう見えれば成功 「発行レジストリにこの番号はありません。」と出ます。SAMPLE は登録しないので、これで正常です。
    公開検証を開くログイン不要
  3. 署名済みのサンプル動画をダウンロードして、編集アプリで最初の部分を少し切り、保存し直します。それから、検証のページに入れます。
    こう見えれば成功 多くの場合、「このファイルにはC2PAの記録がありません」と出ます。編集アプリが保存し直すときに、記録を消したからです。
  4. 同じカードで、「1バイト変えたサンプル」を押します。記録はそのままにして、中身を1バイトだけ変えたコピーです。
    こう見えれば成功 「署名のあとでファイルが変わっています」と出ます。1バイト違うだけで指紋が変わるので、すぐに分かります。
    ログイン不要
  5. 同じカードで、「外部の素材を含むサンプル」を押します。結果をそのまま書いて、なぜそうなったのかをメンターに聞きます。
    こう見えれば成功 「このファイルの署名は正しいものの、素材ファイルの記録に問題があります」と出ます。ほかの所が署名した素材と、期限の切れた証明書が混ざった、難しい例です。
    ログイン不要メンターと一緒に
  6. 証明書の確認結果のまとめ(要約)を書きます。照会した番号とファイルごとに、「確かめられたこと」と「確かめられなかったこと」を分けて書きます。
    こう見えれば成功 結果ごとに2つの欄が埋まっていて、技術スコアは別に書いてあります。
    ログイン不要
メンターと一緒に行う部分 · 完全性の失敗の例は、検証のページの「1バイト変えたサンプル」で見ます。審査中のファイルや証拠の資料は、決して直しません。実習用のコピーだけで行います。素材ファイルの記録がなぜ問題なのかは、メンターが一緒に説明します。

できたかどうか確かめる

下のすべてに「はい」と答えられたら、この章は修了です。
  • 公開照会の結果の3つ(レジストリ・完全性・信頼等級)を見分けられますか。
  • 「記録なし」と「完全性の失敗」の違いを説明できますか。
  • 証明書の確認結果のまとめを書きましたか。

まちがえやすいこと

  • よくある誤解A+ が見えたら、検証にも通ったということです。
    実際にはデモ番号のように、A+ なのに検証は FAIL ということがあります。スコアと検証の結果と信頼等級は、それぞれ別です。
  • よくある誤解編集したファイルに C2PA の記録がなければ、誰かが改ざんしたのです。
    実際には編集アプリが保存し直すときに、記録を消した場合がほとんどです。改ざんかどうかは、この結果だけでは分かりません。
  • よくある誤解照会で番号がなければ、偽の証明書です。
    実際にはSAMPLE のように、最初から登録しない番号のこともあります。言えるのは「登録の記録がない」ところまでです。

確認クイズ

  1. 問題 1公開照会の結果で、別々に見る3つは何ですか。答えを見る答えを閉じる
    レジストリ一致(発行の記録)、完全性(ファイルがそのままか)、信頼等級(公式のリストにあるか)です。
  2. 問題 2「記録なし」と「完全性の失敗」は、それぞれどういう意味ですか。答えを見る答えを閉じる
    記録なしは、C2PA の記録そのものがないという意味です。完全性の失敗は、記録はあるけれど、署名のあとでファイルが変わったという意味です。
  3. 問題 3証明書の照会で確かめられないことを、2つ言ってみてください。答えを見る答えを閉じる
    内容が事実かどうかと、署名する前に何があったかです。

用語のまとめ

第三者検証third-party verification
作った人ではないほかの人が、出どころを確かめることです。
レジストリ一致registry match
シリアル番号が、発行の記録にあるという意味です。
完全性の失敗integrity failure
署名のあとでファイルが変わったか、署名が壊れたという意味です。
素材ingredient
ファイルを作るときに使った、別のファイルです。そのファイルの記録も、一緒に入ることがあります。

実習記録シート

印刷して手で書くか、同じ項目を文書に書き写します。メンターの確認をもらえば完了です。
第8章 実習記録シートほかの人が、あなたのファイルを確かめる方法
実習日
記入者
メンター確認
  1. デモ番号の照会結果(レジストリ・完全性・技術スコア・信頼等級)
  2. SAMPLE 番号の照会結果
  3. 編集して保存し直した動画の検証結果
  4. 「1バイト変えたサンプル」の結果
  5. 「外部の素材を含むサンプル」の結果と、メンターの説明
  6. 証明書の確認結果のまとめ(確かめられたこと/確かめられなかったこと)