XENLOOK C2PA検証
コースの目次
全10章のうち第1章

第1章C2PA とは何で、なぜ必要なのでしょうか

AI が本物そっくりの写真や声を、かんたんに作れる時代です。この章では、C2PA が何なのか、なぜ必要なのかを知り、実習で使うサイトを見て回ります。

  • 正式な回の名前 · キックオフと難所技術の要件分析
  • 実習 5ステップ
  • ログインなしで進められます
この章で学ぶこと
  • C2PA が何を記録するのかを、1文で言えます。
  • C2PA が「本物か偽物かを見抜く装置」ではない理由がわかります。
  • このサイトのメニューと、実習のルールがわかります。

やさしく理解する

宅配便の送り状と同じです
宅配便の箱に貼ってある送り状には、送り主、送った日、中身が書かれています。C2PA は、デジタルファイルに貼る送り状です。送り状を見れば、どこから来たのかがわかります。ただし、箱の中の品物が良い物かどうかまでは、保証しません。

C2PA は、「コンテンツの出どころと真正性のための連合(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」が作った国際標準です。ファイルが、だれによって、いつ、どの道具で作られたのかを記録する方法を、決めています。

この記録を、マニフェスト(manifest)と呼びます。食品パッケージの成分表のように、ファイルの中に一緒に入っています。写真を編集したときは、「何を変えたか」も続けて書けます。

マニフェストには、デジタル署名が付きます。署名は、封印シールのようなものです。だれが貼ったのかがわかり、署名したあとにファイルが変わると、封印が破れたことがわかります。

なぜ今、必要なのでしょうか。生成 AI によって、偽の顔、偽の声、偽の文書を、目で見分けるのが難しくなりました。そのため、「だれが作ったか」を技術で示すことが、大切になっています。

ルールも整いつつあります。韓国の「AI 基本法」(2026年1月施行)や、EU の AI 規則(EU AI Act)は、AI が作ったものに表示を求めています。表示だけでなく、あとから追跡して確かめられる技術的な手段を求める流れです。

このサイト(c2pa.xenlook.com)は、C2PA の来歴証明を試験運用(パイロット)している場所です。実際に動いている画面で練習しますが、国際的な公式の信頼リストには、まだ載っていません。この違いは、第7章と第9章でくわしく学びます。

図で見る

  1. 作る写真・動画・音楽・文書
  2. 記録するだれが・いつ・どの道具で
  3. 署名する封印シールを貼る
  4. 確かめるだれでも開いて見られる
C2PA の基本の流れです。作った人が記録して署名すると、受け取った人が確かめます。

実際にやってみる

上から順に、1ステップずつ進めます。ステップごとに、「こう見えれば成功」と同じかどうかを確かめます。
  1. サイトの最初の画面を開き、いちばん上のメニューを見て回ります。メニューは、検証・学習・技術・サイトセキュリティ・信頼・コンプライアンス・証明書のお客様の、6つのグループです。スマートフォンでは、☰(メニュー)ボタンを押します。
    こう見えれば成功 メニューのグループが6つ見えます。グループを押すと、中のページの一覧が開きます。
    最初の画面を開くログイン不要
  2. 「学習」グループの「基礎」ページを読みます。「マニフェスト」を「ファイルの中の成分表」にたとえている部分は、必ず読みます。
    こう見えれば成功 「C2PA とは何か」を問いかける見出しから始まる説明が見えます。ページの文章が英語で表示される場合があります。
  3. 次の章で使う体験ページを、先に開いてみます。今回は画面を見るだけで、ファイルは入れません。
    こう見えれば成功 「파일 선택」(ファイルを選ぶ)と「세리아 샘플로 시연」(セリアのサンプルでデモ)のボタンが見えます。
    体験ページを開くログイン不要一部韓国語の画面
  4. 「機能しない条件」ページで、このサイトにできないことを読みます。
    こう見えれば成功 限界が7つ、番号つきで見えます。このページの文章は、英語で表示されます。
  5. このコースの実習ルール6つを読みます。読み終えたら、記録シートに「ルール確認済み」と書きます。
    こう見えれば成功 ルールを、声に出して1つずつ言えます。
    実習ルールを見るログイン不要
メンターと一緒に行う部分 · メンターが、このサイトのメニューの構成と実習のルールを、一緒に確認します。気になるメニューがあれば、このときに聞いてください。

できたかどうか確かめる

下のすべてに「はい」と答えられたら、この章は修了です。
  • C2PA を「ファイルに貼る送り状」として説明できますか。
  • 署名は「内容が事実」という保証ではない、とわかっていますか。
  • 実習ルール6つを、記録シートに「確認済み」と書きましたか。

まちがえやすいこと

  • よくある誤解C2PA の記録があれば、内容も事実です。
    実際にはC2PA が教えてくれるのは、「だれが、いつ、どの道具で」です。写真の中の場面が事実かどうかは、別に確かめる必要があります。
  • よくある誤解C2PA は、AI が作った写真を見つけ出す探知機です。
    実際には探知機ではありません。作った人が残した記録を読む道具です。記録を残していないファイルのことは、わかりません。
  • よくある誤解C2PA の記録がなければ、偽物です。
    実際には記録がないのは、「わからない」という意味です。SNS に投稿したり、保存し直したりすると、記録が消えることが多いのです。

確認クイズ

  1. 問題 1C2PA のマニフェストには、主に何が書かれていますか。答えを見る答えを閉じる
    だれが、いつ、どの道具で作ったか、そしてどう編集したかが書かれています。ここに署名が付きます。
  2. 問題 2C2PA の記録がない写真を受け取りました。偽物と言ってよいですか。答えを見る答えを閉じる
    いいえ。記録がないのは、出どころが「わからない」という意味です。受け渡しの途中で消えた可能性もあります。
  3. 問題 3このサイトは、今どの段階ですか。答えを見る答えを閉じる
    試験運用(パイロット)の段階です。国際的な公式の信頼リスト(C2PA Trust List)には、まだ載っていません。

用語のまとめ

C2PACoalition for Content Provenance and Authenticity
コンテンツの出どころを記録し、確かめる方法を決めた国際標準です。
マニフェストmanifest
ファイルの中に入る、出どころの記録です。成分表のように考えると、わかりやすいです。
来歴証明provenance
ファイルがどこから来て、どう変わったかを示すことです。
生成 AIgenerative AI
文章・絵・音・動画を、新しく作り出す人工知能です。

実習記録シート

印刷して手で書くか、同じ項目を文書に書き写します。メンターの確認をもらえば完了です。
第1章 実習記録シートC2PA とは何で、なぜ必要なのでしょうか
実習日
記入者
メンター確認
  1. C2PA を、自分の言葉で1文で書く
  2. メニュー6グループの名前と、いちばん気になったページ1つ
  3. 「機能しない条件」で、いちばん大切だと思った限界1つと、その理由
  4. 実習ルール6つの確認(確認済み/質問あり)
  5. メンターに聞きたいこと